西中国教区宣教基本方針
並びに宣教基本方策
わたしたちのミッションステートメントをご紹介します。ここに記された事柄を教区運営の基本姿勢と理解し、活動を展開しています。
ここに記された方向性が、聖書が証するイエス・キリストの示した真に平和なる神の国への道のりと重なるものであるよう願い続けています。
わたしたちは、自身も含め、世界が神によって新しくされることを望んでいるのです。
西中国教区宣教基本方針
【祈り】
主よ、私たち西中国教区の諸教会のキリスト者たちは、福音を宣べ伝えるため、今心を新たにしてあなたの前に立っています。
どうか、私たちが心を一つにし、今の時代の流れに抗して、大胆に生きることができるよう、力をお与え下さい。
様々な重荷を負う人々、また平和と自由と正義の実現を期して働き労する人々と、主が共にいまして下さい。
御名によって祈ります。
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主イエス・キリストの恵みによって救われたわたしたちは、神を讃美し、この福音を宣べ伝えつつ、その招きに応えて生きる。
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わたしたちは、様々な重荷を負う人々との出会いを通して、つくり変えられ、世の諸々の力の支配から解放されてその人々と共に生きる。
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わたしたちは、主イエス・キリストの恵みに押し出され、悪の諸力に抗し、平和と自由と正義の実現を期して共に闘いながら生きる。
【解説】
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主イエス・キリストによる救いへの招きは、同時に主イエス・キリストに従うことへの招きであることを意味しています。
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「様々な重荷」とは、死、病い、不安、不信、争い、貧しさ、差別、抑圧など。このような重荷を共に担って生きるところに教会の生命と革新が存在します。
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この世界に神の国(支配)が到来することを祈り求めつつ、この世界の状況(歴史)に責任をもって生きること、とりわけ今日の状況下、この国にあって、国家権力が神ならざる者を神とすることをわたしたちが拒否し、主を主として生きるよう求められています。
【1990年4月30日(第39回西中国教区定期総会)制定】
西中国教区宣教基本方策
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教区にある教会の連帯を強化していくために、会堂建築資金と教師教職互助の充実をはかる。また、分区活動と教区各部・各委員会の活動を通して、きめこまかな宣教の協力態勢を築いていく。
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教区の諸教会において、教会員の高齢化が進んでいることを真剣に受けとめ、この問題を教区の課題として取り組む。更に青年及び子どもたちが直面している問題を共に担うことができる教会となることを目指していく。
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主権在民と矛盾し、信教の自由と人権を侵す危険をはらむ天皇制問題に積極的に関わっていく。
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アジア諸国における経済侵略、外国人労働者、民族差別などの問題を日本の教会の責任として取り組んでいく。
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地域規模で発生し、急速に増大している自然の生態系の破壊の問題を認識し、環境や原発問題についても問いを発していく。
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ヒロシマを持つ教区として、加害・被害の視点から反核、反戦、ヒバクシャ救援に取り組む。清鈴園運動の目的を確認しつつ、更にこの運動を継続する。
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戦争準備がなされている今日の現状を踏まえ、軍事基地を地域に抱える教区としての自覚と責任をもって、平和憲法を守り、反戦平和の活動に取り組む。
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障害者のおかれている困難な現状を認識し、共に生きられる社会をつくるために取り組む。教区内にある「亀の里アパート」の運動を支援していく。
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被差別部落の人々、在日韓国・朝鮮人、沖縄民衆、アイヌ民族などの上に起こっている人権の抑圧や侵害の問題に取り組み、差別撤廃の運動を進めていく。広島キリスト教社会館の活動を支援していく。
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性をめぐる様々な問題と取り組んでいく。
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宣教の視点から、教区の機構のあり方を検討していく。
【1990年4月30日(第39回西中国教区定期総会)制定】
【2002年5月7日(第51回西中国教区定期総会)改正】